幼児科時代 その3

進級アンケート提出後のある日のこと。

私の中では、この日がJ専進級を決定付けた日です。

 

近くのショッピングセンターで、同じセンターのJ専生によるミニコンサートがあるとのことで、娘と一緒に観に行くことにしました。

そこで聴いた大人顔負けのエレクトーンの演奏に、私も娘も圧倒されました。

たぶん、J専生の生の、ソロの演奏を聴いたのはこの時が初めて。

それまでなんとなく思い描いていたJ専が、この時はっきり目に見えた(聞けた?)ことで、進路として具体的に考えるようになったのです。

 

ちょうどこの時、先述のアドバイザーさん、楽器店の担当者さん、そして顔馴染みの先生がいらっしゃっていたので、片っ端から相談させて頂きました…。

進路に悩んでいること、まずオーディションに受かるのか、レッスンにはついていけるか、そしてこの頃また新たに出てきた悩み、楽器をどうするか…!

総合にするにしてもエレクトーンの購入はスタンダード以上で、というのは担当の先生からも言われていたので、アンサンブルの発表会練習も始まることもあり(兄の)早めに購入したいけど、もしJ専なら最初からカスタムの方がいい…でもスタンダードとカスタムでも結構なお値段の差が…グレードアップするくらいなら最初からカスタム!?

と、今思えば決心さえつけば答えは出ていたのですが、当時は仕事も手につかないくらい(笑)それはそれは四六時中悩んでいました。

 

そこで聞いた話をまとめると、オーディションは心配しなくて大丈夫、J専なら最初からカスタムにしておいた方がいい、レッスンは確かにレベルも高いしサポートも大変だけど、チャンスは今しかないから、やってみて無理そうなら別の道もあるけどその逆はない…、といった感じでした。

 

このミニコンサートの日のことを、アドバイザーさんは未だに「あの時ののぞみちゃんのキラキラした目を忘れられないのよ~」と言ってくださいますが、私はそこまで本人の意志がはっきりしていたという覚えはなく…。

でも確かにこの辺りから娘は「J専に入って難しい曲を弾きたい」「お兄ちゃんより難しい曲を弾けるようになりたい」と言うようになりました。